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2021-03-18

お話上手になれるかな

このところ、お話したいことが爆発的に増えた男の子。

以前も話はしていたのですが、
好きなキャラクターや、好きなDVDの好きな場面など、
話すことがとても限られている上に、知っていることを次々とあげ続けていることが多くて、
なかなかお話している感じではなかったんですよね。

それが、お休みのことや学校でのことなど、自分の身の回りのことを、ねぇねぇ、聞いて聞いてと話し出して。
そんなことしたの?そんなことあったの?と聞いていてもバリエーションがとっても豊かになりました。

そして、それは自体は、とってもとっても素敵なことなのですが…、

突然お話を始めて、今はお話する時間じゃないよと言われると怒ってしまったり、
相手が他の子とお話しているのを遮って話始めてしまったり、
こちらがお話を聞いて何かを返そうとしてるのに全く気付いてなかったり、
お話を聞いて何か聞こうとしても、全く答えずに自分の話したいことを話続けたり、

喜んでばかりもいられないのです(笑)。
話せるようになったら話せるようになったで、次の課題が待っています。

例えば、さきほどあげたことで考えれば、

話していい場面では話し、話してはいけない場面では話したくても話を止めること
お話している中で、自分が話し出せる場面がわかること、
お話している相手が、何か言おうとしていることがわかること、
自分の話を聞いて相手が何か聞いてきたら、自分の話をいったん止めて答えること、

となりますが、これらの土台となるのは、

話したい、聞いて欲しいという自分の気持ちを、いったん抑えることができること

になるでしょうか。つまり、

自分の気持ちをいったん抑えて、
話していいのかそうでないのか、その様子をみることができる
自分の気持ちをいったん抑えて、
相手が何か言おうとしているかどうか、その表情をみることができる。

様子や表情をみたものの、その意味がわからない、ということは仕方ありません。
でも、周囲を見回して、相手を見て、えっと…と止まることができれば、そこに、学ぶ機会が生まれます。

この力は、お話する場面だけで培えるものではなく、遊び、勉強、日常といろんな様々な場面で育てていくものなのですが、ここがちゃんと育ってくると、お話上手になるための練習も、トントンと進むようになります。

こども塾でも、もちろん練習はいれていて、例えば、

まず、話したいことたっくさんの男の子に先生が話をふってワイワイとしたあと
寺口先生が、そういえば…と同じテーマで他のお友達に話をふって話始めます。

男の子は、えっ!?となりながらも、先生とお友達が話すのを眼でおって、時折、話始めようとするのですが、
先生が自分の方を向いてくれなかったり、今、お話してるの!と返されたりで、その度に口をつぐみます。

でも、募る話したい気持ちに、、一生懸命、先生とお友達を眼で追って、
先生が、ねぇ!と自分の方を向いて話し始め途端に、わっと話し始めました。

もちろん、しばらく話すと、今度はまた別のお友達に先生が話をふるので、また中断(笑)。

でも最後まで、怒ることもなく、しょげて話すことを止めることもなく、
自分の話せる機会を待ってお話することができていましたし、
自分の話す機会を掴むために先生やお友達を追うので、お友達の話も聞くことができました。

課題が尽きることはありませんが、
子ども達は、それだけ、伸びる力を持っています。

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2021-03-15

こんな時、どうする?

ソーシャルスキルトレーニングクラスのこども塾。
集団が苦手なお子さん同志、揉めること、なんとか互いに乗り切ること、いろんなことがあります。

例えば先日、こんなことがありました。

こども塾では、来たらまず、その日のめあてを書いています。
宿題、授業、休み時間,ゲームの時間というように、ぞれぞれの時間ごとに、
先生の方で提示することもあれば、子ども達にそれぞれ決めてもらうこともあります。

そのめあてを書く紙は、教室の前の机、学校でいうところの教卓、にまとめておいてあるので、
子ども達は、自分の席に荷物を置いたら、その目当てを書く紙を前に取りにいきます。

一人のお子さんが、いつも通りに紙を取りに行ったとき、
もう一人のお子さんが、続いて紙を取りに行きました。

先に来たお子さんが、ファイルから紙を1枚とろうとしているときに、
後から来たお子さんが、横からそのファイルに手を伸ばしました。

そして、先に来ていたお子さん、後から来たお子さんも、そのまんまの姿勢で数秒間停止。

後から来たお子さんが、ぱっと手を離したことで、
先に来ていたお子さんの、ファイルから紙を取り出すという動きの続きが再開されて、紙を手に席に戻り、
後から来たお子さんも、ファイルから紙を取り出して、席に戻りました。

トラブルにならず、それぞれ無事に自力で切り抜けました。
それはまず、花丸です。

さてでは、ここでの課題はなんでしょうか。

わかりやすいのは、後から来ていたお子さんが、先に来ていたお子さんの紙を取り出すのを待つ、だと思います。

でも、それだけではありません。

先に来ていたお子さんが、後から来ていたお子さんに、ちょっと待って、と言う、
もしくは、ぱっと顔をあげて、後から来たお子さんの方を見る、があってもいいはずです。

もちろん、人が手にしているものに、いきなり手を伸ばして触れる、というのは、集団の中ではかなり不用意な動きになるので、
後からきたお子さんには、やはり待って欲しいところです。

でも、これはきまりではなく、人とのやりとりですから、
無言で、ちらりとも相手を見ないで、何事もなかったかのように自分の行動を続けようとする、というのも、気になりますよね。

そう考えていくと、

後から来たお子さんが、僕にも1枚ちょうだいと、横から声をかけるとか、
先に来たお子さんが、後から来たお子さんに気付いて、いる?と聞く、

なんてことでもいいでしょう。
普段私達はどうしているか、と振り返ってみると、こういう場面での答えは複数あることが多いです。

では、子ども達に、何を、どう教えていくのか。
それは、それぞれのお子さんの現状によって変わります。

後から来たお子さんは、毎回待てないという訳ではないのですが、待つこと、
でも、赤信号を待つように、ひたすらじっと待ってしまうのでなく、先の子に一声かけることもできるようになって欲しい。

先に来たお子さんは、横から手を出された時に苛立ちを前面に出さずに押さえられるようになったことは成長ですが、
次にはやはり、お友達に一声かけられるようになって欲しい。

そして、この二人以外なら、できるようになって欲しいことも、また違ってくるでしょう。

できて欲しい課題を段階化して、お子さんの現状を見ながら、1つずつ、習得の機会を作っていく。
それが、私達大人の仕事です。

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2021-03-12

久しぶりの教室

緊急事態宣言の往来自粛などもあり、久々のスクールトライアル参加となった男の子。

どんなテンションでくるなぁ…とどきどきしておりましたが、

きょろり…じーっ…、
きょろり…じーっ……、
きょろきょろり…、じーっ………。

とっても静かなのですが、ところどころ、目が留まったものに手も止まり、の繰り返し。
その中には、なぜか、黒板代わりのホワイトボードもあり…、
いやいや、それはめずらしくもなんともないでしょう~っ!とつっこみたくなりました。

でも、えらくなったなぁと思うのは、
止まっても、遠くから名前を呼ぶだけで、はっと気付いて動き出せるところ。

以前なら、
目にとめているものを視界からさえぎったり、
近付いて止めたり、
声をかけてやって欲しいことを促したり、と大きな介助が必要でしたからね。

また、それだけ色々と気になるにも関わらず、

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チャイムが鳴ると、キリッと授業に向かっていました!
元々は、チャイムなんてそっちのけ、いったん座りはしたものの、ちょっとした間があるとフラ~っと立とうとしたり、
苦手なプリントやノートの気配をさっして大きな声を出してみたり、なんてことだったのですが、
そんな心配をしていたのが、遠い昔のことのようでした。

これは、集団プログラムに参加した、というだけの成果では、もちろんありません。
保護者の方と話し合い、
なにを、どう取り組むかを決め、
授業中の様子を撮影していただいたビデオをご覧いただいて、
家でも毎日少しづつ取り組んでいただいく、
というように、集団プログラムとご家庭との連携のサイクルがうまく動いてくれたから。

2020年度3期、あともう少しとなりましたが、
一緒に頑張っていきましょう。

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2021-02-20

大丈夫?

泣いてる子がいたとき、
怒られてる子がいたとき、
しんどそうにしている子がいたとき、
ぽつんと一人で黙り込んでる子がいたとき。

大丈夫?

そう、声をかけられたら、嬉しいですよね。

でも例えば、

「大丈夫?」と一瞥したものの、そのままおもちゃで遊んでいたとしたら?
「大丈夫~♪」と歌うように言って走り去っていったとしたら?
「大丈夫?、大丈夫??、大丈夫!!!、だ・い・じょ・う・ぶーっ!!!!」と矢継ぎ早に言われたら?
「大丈夫?、…僕は大丈夫なんだ♪」と言われたら?

う~ん…、と首を傾げてしまいますよね。
声をかけられた分,余計にしょぼ~んとしたり。

発達障害のあるお子さんたちと接していると、
この、う~ん…と首を傾げてしまう「大丈夫?」に、よく出会います。

どんな様子のときに使われることの多い言葉なのかは知っていても、
まぜそういうのか、というとこは目には見えません。

なので、

朝起きたら「おはよう」という、のような決まり文句とか、
番組の終わりにいつも流れるフレーズとか、
泣くとか怒るとか、そういうのもう止めて~という気持ちとか、
君は女の子、僕は男の子、といような事実確認だったりとか、

とっても自由な使い方になっているのです。

この言葉を使うときの土台は、人への関心や共感。
そこがちゃんと育っているのか。

うろうろおろおろしながらその場にいる
困った顔で立ち尽くしている相手の顔や様子をじっと見ている
相手がなにか言うのをそばで待っている

そんな、言葉以外のところを、
関わる大人が、ちゃんと見極めていくことが大事です。

もちろんこれは、「大丈夫」という言葉を教えるより難しい。
日々、お子さんと遊びを積み重ねて、
お子さんにとって、楽しく気になる存在になること、
そういう関係を築く中で教えていけることなのです。

あと1ヶ月もすれば、春休みです。
お休みにどんな遊びをしようか、是非、今から考えてみてください!

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2021-02-09

あわせる

昨年11月から不定期開催をしております ”Kid's あそびの教室”。

2月、3月(←詳しくはクリック)は
緊急事態宣言発令中であることから、ご応募いただいた方と日程調整の上での開催とさせております。

継続訪問でも、集団プログラムでも、お子さんと初めて接するとき、というのはドキドキなんですが、
あそびの教室も、しかり。

初めての場所、初めての相手。
なにに興味があるのかな!?
なにが、どれくらいできるのかな!?

お子さんの様子をみながら、少しずつ距離を縮めていきます。

おおむね、楽しく遊び進めることができるのですが、
日頃、継続訪問(←詳しくはクリック)という、1回2時間で週2回、定期的に一人のお子さんと遊んでいるときと違って、
あそびの教室では、お子さんを、こちらの提示する活動にいかにのせ続けることができるか、にかなり気を遣います。

なぜならみんな、ほんと、”自由” なんです(笑)。

がさごそと箱や棚から眼についたものを引っ張りだしてきたので、
ではでは、まずはこれから遊びましょうか…と遊び始めたところなのにっ!

こんなの好きそうだなぁ…とやってみたら大喜び、さぁもう一回!と続けようとしたらっ!、

これしようよ~、○回しようよ~とにっこりお願いしてきたのにっ!

他の何かに気を取られタタターっと走り去っていってしまって、
おもちゃを手にしたまま、おいで~と広げた腕のまま、ぽつねんと取り残される私…(笑)。

振り返ってみれば、継続でも、集団でも、最初はみんなそんな感じで、
繰り返し繰り返し、一緒に時間を過ごしてきたから、
遊びにしろ勉強にしろ、こちらの提示する活動にずっとついてきてくれるようになった、ということなんですけど。
その関係を土台にしながら、子ども達のそれぞれの課題に踏み込んでいくことになるので、
遠い記憶になっているところがあるんですよね。

そして、保護者の方にお話を伺うと、

遊びが続かない、
すぐ飽きちゃう、
あわせてあげないと一緒に遊べない、

というお悩みがあがってきます。

75分の初めましてが、1日に繰り返すことで、改めて、
一定の時間、一緒に過ごせること、ということそのものが、難しくもあり、大事なことであることに気付かされます。

お子さんとの関係ができていない状態ですので、
継続や集団のように、一歩踏み込むという訳にはいきませんが、

このおもちゃ、まだこんな風にしても遊べるよ、
もう1回、これやってみよう、
○回しようって最初に言ったから、○回までやろう、

という具合に、75分にも少しずつ、お子さんにあわせてもらうようにしています。

メモをとられたり、ビデオを撮って帰られた保護者の方。
お家でも少しずつ練習して、
次に会う機会があったときには、
人と一緒に遊べる時間が長くなっているといいなぁと思っています。








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