2017-11-04

頭の訓練

先日、あるお母さんに、学校のお話を聞いていました。
学年があがると、委員会やクラブなど、子ども達が話し合って決める場面が増えていきます。
子ども達がやりたいかやりたくないかはともかく(私はもちろんのこと、やりたくないタイプでした、笑)、
花形といえば、みんなの前で司会をしたり、発表をしたりの学級委員や児童会委員。
みんなの前に立つまでの準備や委員同士での話し合いなど、見えない部分でやらないといけないことは多いですし、ごちゃまぜな意見をまとめるとか、とっても大変だと思うのですが、やはり目立ちますし、何をするのかは一見わかりやすいのではないかと思います。
なので、学級会で「やりたい人!」ということになったとき、率先して手をあげる、なんてこともおこります。
お話しくださったお母さんがみていた時も、支援の子達が「はいはいはいっ!」と元気よく手をあげていたとのことでした。
ただ、問題はそのあとで。
委員長というのはやはり、一人。
候補者が複数の場合は、クラスみんなの意見を聞いて、多数決で最終決定することになります。
お話を聞きながら、

入れ込みはいいんですけど、やっぱり、こういうところが難しいですよね…。
それはごく一般的な学級会の流れなんだけど、
いっつもやりたいって手をあげるのに、いっつもなられへん…
僕はやりたいって手をあげるのに、みんなは他の子がいいっていう…
それがまわりまわって、みんなが僕に意地悪をする…、
て結論になりやすいですからねぇ…。

とポロッと呟きましたら、

まさに!、そういうことでトラブルになったらしいんです…。

とお母さんの返しがきて、2人で目をあわせて

やっぱり…。

とため息をつきました。

個別の療育では、
お子さんが自分の得意不得意がわかって、自分にあったものを選べるようにすること、
自分がやりたいことができないときに、諦めることができるようになること、
を身につけて貰おうと思ってやっておりますし、
お母さんをはじめ、大人の
「こっちも面白いんじゃない!?」
「こっちの方があってるんじゃない!?」
「こっちでも、まぁいいやん!?」
という提案にのってきてくれるような関係性を培ってきてるので、
時間はかかれども、十分一緒にやっていける、と思えます。

でも、集団でこういう場面に立ち会ったときに、何を、どこまでできるのか、は難しい。
今回のようなお話を聞くたびに、頭の訓練と思って、どういう子の場合はどうするか、と色々状況設定をして考えています。

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2017-10-28

運動会

10月は運動会の時期ですが、今年は週末が雨雨雨、
何度も延期になったり、雨天決行で泥だらけの運動会になったり、
子ども達も親御さん達も、てんてこ舞いだったことと思います。
そんな中、先週の土曜日、
小学校最後の運動会の映像をみせていただく機会がありました。
高学年の花形種目といえば、リレーと組体操というところですが、
みせていただいたものも、やはり組体操でした。
それも、先生が笛や太鼓で合図を送る形式ではなくって、
今どきの音楽を流しながら、子ども達がそれぞれカウントをとって次にうつっていくという形式で、
見ごたえが抜群な分、子ども達の練習はとっても大変だったろうなぁと思います。
演技から演技の間、座った姿勢や立った姿勢で、次のきっかけのところまで、じーっと待つ時間も何度もあって、
「じーっとしてるでしょ~!」
「じーっと待ってますねぇ!」
と一緒にみていたお母さんとニコニコニコ。
そしてお母さんがポロッと、
「小学校入って高学年がの子達の組体操をみたとき、うちの子ができるようになるなんて、想像もできませんでした…」
とおっしゃいました。
そうなんですよねぇ。
とくにこの2年ほどの落ち着きぶりは大きくて、小さい頃の様子を知っている私でも、
普段接しているときは、そぉんな落ち着いた彼が、当たり前になってしまっています。
でも、昔はそうじゃあなかった…。

療育は長丁場。
トントントンっと変化がみられることもありますが、
なかなかナカナカ変化がみられないときもあります。
こんなに考えているのになぁ…、こんなに時間を割いているのになぁ…と、
がっくりうなだれることも、もちろんあって。
でも、コツコツこつこつ続けること。
それがやはり、大事だなぁと、お母さんのお話を聞きながら、改めて思いました。

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2017-10-14

欲しいんやけどぉ…

お子さんと1対1で過ごす時間は、その大半は遊んでいるんですが、
もちろん、お勉強、もしています。
そのお勉強の中には、カードや写真、ミニチュアやおはじき、積み木やブロック、といった“教材”を使うときもあります。
ところが、この“教材”という代物が、けっこう厄介なもので、
大人が言ったことや聞いたことそっちのけで、(やったーっ!!、遊ぶぞーっ!!)となって、教えるどころの話でなくなってしまった~なんてことになることがあるからです。
なので、お勉強をするときは、こういうところもあわせて教えていくことになります。

先日、あるお子さんとお勉強をしていたときのこと、
机の上にカードを私が並べ始めると、その中にお1枚、「はさみ」のカードに目がに釘付けになりました。
最初の頃は、目にはいった瞬間手が伸びて、自分のところに引き寄せるなんてことをしていたのですが、今はもうそんなことはいたしません。
目はカードから離れませんが、手もお膝から全く離れず、じーっとじーっとしています。
並べ終わると、手はお膝のまんま、今度は私をじーっと見つめてきて、なんだかやる気満々?といった様子。
ところが、
私が「くつした、ちょうだい」と言うと、
手をお膝にして、じーっと私を見つめたまま、「はさみっ!」と返してくるのです。
(あらまぁ…!)
もう一度私が、「くつした、ちょうだい」と言うと今度は、
片手で私を指さして、片手はお膝で、やっぱり「はさみっ!!」と返してきます。
(なるほどねぇ…!)
はさみのカード、欲しいなぁ…、でも、こういう時は、勝手にとったらアカンらしいしなぁ…、
でもでも、やっぱりはさみのカード、欲しいんだよなぁ…、あ、そうだ、ちょうだいっていってみよっ!、てところでしょうか。
欲しいものがあるとき、やって欲しいことがあるとき、いっつもこうしているもんね。
目をあわせたまま、ふふふっ…と笑った私を、まん丸オメメで見つめ返しながら、
今度はそーっとそーっと、カードの方に手を伸ばしてきて、
いいのかな…、いいのかな…、い、いいよね…、といった感じ。
もちろん、カードを触る前に、ピタッと止めて、お勉強に戻しはしたのですが、
こうこられると、こちらもついつい、うう~ん、まぁいっかなぁ…という思いがフツフツと沸き上がってきてしまいますからね。
なかなかの交渉上手になってきてるなぁと感心してしまったのでした。

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2017-10-07

わろたらアカン

ときおり、ちょっとイラチになるヨウ君。
こないだも、荷物を出したり入れたりしているときにイラチ出現。
「ああああっ!!!!」
「もうっ!なんでっ!!あああああぁ!!」
自分であげた声にイラチ度さらにアップで、ついには、
「きゃあああああああ!!!!」
普段なら、タッタカター♪と2分とかからない荷物の出し入れ相手に、
(なにやってんのよ、もう…)と心の中でため息をつきつつ、私はせっせと私の準備。
叫ぶの一瞬、出し入れに躓きかけたところが終わると、今度は黙々と続きをやって、
「……できた」
私のところに言いにきてくれたのですが、まぁその顔のブータレテいることといったら!
困ってたのに、なんだよ、そこにいたくせに、なんだよ、わかってるくせに、なんだよ……
そんな台詞がブツブツと背後に浮かんでいるかのようでしたが、
「あ、できた~♪、早かったねぇ~♪、さぁさぁ、始めよ~♪」
何事もなかったかのように、いつもの通りにすすめていきます。
すると、
「たちましょう~」とか、「すわりましょ~」とか、「…だしましょ~」とか、「…かたづけましょ~」とか、
私が何かをいう合間合間めがけてヨウ君てば、
「お、お、おぎせんせー」とか、「ねぇえぇ、おぎせんせー」とか、「あ、ああ、もう…」とか、「せぇんせー」とか、
なんだか必死の口調で呼びかけてくるのです。
でも、一緒についてくる身振りをみていると、手を振ってみたり、足をちょっとダンダンしたりと、どれもなんだかネガティブで、
ちがうちがう、そうじゃない、とブータレついでに、なんでもいいので1つちょっと文句を言いたい…、といったところ。
そのまんま、いつもの流れを終えて、さぁ、一緒に遊ぼうっ!と私が言おうと思ったそのとき、
ブータレながらも全部ちゃーんとやってのけたヨウ君が言いました。
「おぎせんせーっ!!、はいっ、はっ!!!」
(へっ!!)
呆気にとられて数秒、頭がぽっかり真っ白になりましたが、
(あ、あぁ、そう、そうね、私、確かに呼ばれても返事はせんかったもんね…)
と思ったあたりで、今度はヨウ君、私の足元をさして
「おぎせんせーっ!!、きをつけっ、は!!!」
確かに、そこまではちゃんと立ってたんですけれども、次は遊びの声をかけだから、と足を軽くクロスしてよっかかり気味にたっていて、
(あっ……)
つっこみどころを与えてしまった~と思いつつ、だからと言って大人の図太さ、なおしゃあしないんですけれども、
見事な2段階のヨウ君の反撃に、してやられたなぁ~と猛烈に笑いが込み上げてきてしまって、
(わろたらアカン、わろたらアカン…)
と必死に噴き出しそうになるのを耐えながら、
「ヨウ君、あそぼ~っ!」と遊びに誘ったのでした。

ほんっと子ども達って、あれやこれや、いろんなことをしてくれます♪

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2017-09-30

確かこんな風に…

トイレトレーニングをしているお子さんがいるのですが、先日、
用を足して、パンツを履いて、ズボンを履いて、そして、仕上げに私が下着の裾をズボンにいれてあげようとした時に、シャツを片手でつまんでキュッと上にあげて、もう片方の手でシャツの下の下着をぴーっと下に引っ張ろうとしてきました。
まだちゃんとはできなくて、下着を下に引っ張ろうとすると、上のシャツもズルズル落ちそうになって、あれれれれ~と、首で押さえようとしたりして、その様子がなんとも可愛くて、うふふふふ…と笑ってしまいました。

子どものこういう一生懸命な仕草というのは、本当になんとも微笑ましいもなんですけど、見ていてとっても嬉しくなるのは、あぁ、私のやってることを、ちゃんと見てくれてたんだなぁと、こういう時に気付くからです。

子どもがパンツとズボンを履いたあと、
はい、気をつけ、と言ってその場にしゃんと立ってもらって、
上着のシャツをくるんとめくって、
下着の裾をぴんぴんっと伸ばして、
まだよ~、と言って子どもがシャツをおろそうとするのを止めながら、
きゅっきゅっきゅっ…と下着の裾をズボンにいれて、
はい、いいよ、と言ってシャツをしゅっとおろして。

これが私のやっていたことなんですが、

最初は、気をつけで一瞬しか止まらなくって、
お次に、足はピタッとそこに居るけれども、上半身はぐらぐらフラフラ、頭もキョロキョロ好きなところをみていて、
コクンとうなだれててるようなのは、みているような、そうでなような、なんてくらいになって、
まだよ~、と言うと下げかけたシャツをあげてくれることが出てきて、
まだよ~、と言う回数そのものが減って、
いいよ、と言うまでシャツをあげていてくれるようになって。

と、下着の裾をおろそうとする、という動きがでるまでのこの間、本当に毎回同じ手順を一緒に繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し(笑)てきたのです。

子どもたちから貰えるご褒美だな~って思います。

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