2008-01-26

ちょっと大きい人…

新しい場所、知らない人が苦手で、休憩時間も、うつむき加減で机に座っていた坊君。
慣れというものはえらいもので、1月になると「あそぼっ♪」とがたっと席を経ち、
いつも隣にいる生徒役の私と「しゅっ、しゅっ、しゅっ♪」と言いながら、教室中を走り回るようになってきました。
まだまだ、みんなの輪に入っていくのは難しく、同じく縄跳びで電車ごっこをしている子ども達の横をすれ違うのが精一杯。
それでも、不意にぶつかったり、縄に入れようと近づいてくるお友達に、おっかなびっくりしながらも、遊びを続けていられるというのは、坊君にとっては、とてもエネルギーのいることです。
前回も朝の用意を早々にすませて、電車ごっこを開始します。
「しゅっぱーつっ!しゅっ、しゅっ、しゅっ…♪」

すると…
「しゅっ、しゅっ、しゅっ…♪」
朝の用意を終え、縄跳びしようかお絵かきしようかと、きょろきょろソワソワしていたお友達が、
次々に坊君と私の後を、ついてきました。
(あれれ…!!)
「ストーっプ!ほんじゃ、バックオーラーイ!」
坊君と私の2人が、後ろ向きで走り出します。
するとやっぱり、
「ばっくおらーい、ばっくおーらーい…♪」

大人と子ども全員が、教室中をぐるぐる前に後に走り回る様子に、笑いがとまらなくなりました。

そして今回。
いつものように縄跳びを使って電車ごっこを始めたみんなをチラチラみながら、坊君と私は、2人でその周りを走り回ります。
何回がぐるぐる走りまわった後、
縄跳び電車がやってくる直前、それっとちょっと勢いに任せて、
「ほら、トンネル!」と生徒役が坊君と手を繋いで、縄跳び電車をくぐらせます。
一瞬、うわっ!とびっくり顔した坊君。
でも、通りぬけた後、教室の反対側にとことこっと走っていくので、
(ちょっと、しんどかったか?)と思ったのですが、小さな声で言いました。
「こ、ここ!ここで!」
そう、ここで、トンネルを作ろう、と。
2回、3回…何回がくぐってもらってる間に、
坊君のうつむき加減の顔があがってきて、くぐる人の顔を覗き込むように見始め、
電車の一番最後にいた吉森の顔をみつめて、にこー☆
最初の頃、メガネをかけた背の高い吉森に声をかけられてコチコチに固まっていた坊君が、ふわーっと、それはとてもいい顔で笑っていました。
「坊君と、目があいましたーっ♪」と、終わった後、吉森もにこにこ☆

その日、お家に帰った坊君のお母さんから、メールが届きました。

「荻原さん、メガネかけてた。
ちょっと、大きい人も、メガネ、かけてた。
坊君も、メガネ欲しい。メガネ、かけたい。」

坊君が、そう言ったとのことでした。

新しい場所、知らない人、やったことがないこと…。
苦手なことばかりの環境の中にいて、怒ったり泣いたりすることが多いというのに、
でも、少しづつ、周りがみえてきたようです。

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