2008-03-31

ほらっ、おいで!

春から小学生になるT君。
最後の訪問になる今日は、ピアの日でした。
チャイムを押すと、わいわいがやがや子ども達の声。
お家はまるで、ミニ保育園の賑やかさ。
今日は、初めてお家に来たお友達がいました。
顔を見たとき、ちょっとそわそわしたT君でしたが、すぐにいつもの通り、みんなの輪につかず離れず、行ったりきたりを始めました。

T君のピアは、いつもお母さんと2人で遊ぶ部屋で、お友達と三人で、園の設定保育のような形から始めました。
子ども達大勢の中で、2時間フリーで過ごすということが、T君にとっては至難の業だったからです。
私が入って4人になっただけで、その状況の不思議さに、T君は「なんでーっ!!」と叫んで大泣きになった程でした。
初めての子がいても、同じフロアに一緒に居ることができ、そこから離れようとしない姿をみていて、そんなことを思い出しました。

大勢が苦手なT君は、例えば園で下駄箱前やお道具箱の前のような、子ども達がわらわらと群がる場所に近寄れません。
そろそろいいかと近寄ってみたというのに、不意に体がぶつかろうものなら、びっくりしたT君、振り向きながら、お友達をドンッ…。
その時のT君の表情は、伏目で横目で…、
周りがみえていないことも、困っていることも明らかにわかるのですが、
だからといってその行動は、仕方がないで済ませることのできることではなく、
T君の状況と周囲の状況、両方がわかる身にとっては、とても切ないものでした。
慣れさせなくてはと、
「なぁなぁ」とわざと背後から肩をトントンと叩いて呼んでみたり、
風船遊びでわざと風船をT君の頭に当ててみたり、
椅子取りゲームでわざと強くぶつかりながら椅子の取り合いをしてみたり、
お母さんと私と2人、叩かれるわ、泣かれるわ…重苦しい気持ちが漂うことも多々ありました。

でも今日、不意に抱きつかれたT君は、すごく困った顔をしながらも振り向き、私の顔を見上げてきました。
「T君、だーいすきって。」
そう声をかけると、一瞬不思議そうな顔をしましたが、「お母さん、すきーっ!」と、時折突然抱きついているT君、
抱きついたものの、ひょいっと去っていって、すでに他の遊びを始めている子の方へ、おずおずと近づいていったかと思うと、
「ほっ…ほらっ…、ほらっ、おいで…。」
と呟いて、両腕を広げたのでした。

ぶつかられたと思って困ったT君が、どうしよう…と振り向けたこと。
ぶつかられたと思ったけど、なんか違ったらしい…と思えたこと、
自分が大好きってした時に、お母さんどうしてくれてるっけ…と考えられたこと。
えらくなったなぁ…と、感心しました。
そして、
今日は5分一緒にいれました!
今日は、1回お友達の後を追っていきました!
と、そんなT君の少しづつの変化を、しっかり捉えて、次はどうしたらいいかと、毎回考えていかれたお母さん、本当に頑張られたなぁと思いました。

世界が急速に広がってきたT君にとって、みることみること知らないことわからないことだらけで、
まだまだ一歩踏み出すごとに、びっくりしたり泣いたり怒ったり…の連続だと思います。
でも、
「正直、今のT君をみていると、あと半年あったら…と思います。
でも、今のT君だから、小学校に入るのもちょうどいいタイミングなのかも…と思います。」
そう笑顔で言えるお母さんと一緒に、きっと、びっくりしたり泣いたり怒ったりしながら、一歩一歩、進んでいけることだと思います。

どうか、いい先生に恵まれますように。
どうか、いいお友達に恵まれますように。
心から、願っています。







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